肘が痛いというとスポーツをやっているのかなと思われることも多いみたいですが実際は日常生活でも痛くなること少なくありません。

おそらくテニス肘・ゴルフ肘といったスポーツにちなんだ呼び方があるからだと思います。

また、肘が痛くなると症状が長引く傾向があるように感じます。

生活の中で肘だけを使う場面は少ないと思いますが、腕を使っていく中で肘に負担がかかり痛くなることが多いです。

簡単にまとめると使い過ぎと言われます。

ただ、その中で痛めている場所には骨・靭帯・筋肉・腱などがあります。

肘という括りの中で、痛いと訴える場所もほとんど一緒だとしても原因になる組織が違うことはよくあることです。

痛みを取り除こうとした時に狙いを間違えると生活でのアドバイスがずれてしまったりして症状改善に時間がかかったりします。

具体的にどんな疾患があるのか。

□上腕骨外側上顆炎（テニス肘）　肘に負担がかかりすぎて、肘の外側に炎症が起こる。手首を動かしたり、物を持ち上げたりするなどの動作をすると痛みを感じる。

□上腕骨内側上顆炎（ゴルフ肘）　肘に負担がかかりすぎて、肘の内側に炎症が起こる。手を握る・物を持ち上げるなど動作でをすると肘の内側に痛みが出る。

□変形性肘関節症　使い過ぎによって軟骨がすり減ってしまい肘を動かす時に骨と骨がぶつかり変形を起こす。ただ、外傷でも起こる。肘の曲げ伸ばしが上手くできなくなる。

□肘部管症候群　肘にの内側で尺骨神経が圧迫されてしまい指がしびれるなどの神経症状が出る。

□離断性骨軟骨炎　肘や膝で起こる。肘の場合は通称、野球肘と呼ばれる。成長期の未成熟な骨と軟骨が剥がれてしまう障害。初期では痛みがないが進行すると肘の曲げ伸ばしがやりにくい・痛みなど出現する。

□関節リウマチ　免疫の異常で関節に腫れや痛みが起きる。主に左右対称に症状が出る。

などがあります。

具体的な名前をいくつか出しました。

似た場所で痛みなどがあっても原因は同じではないと理解できたと思います。