膝の痛みで悩んでいる人は肩こりや腰痛に負けないくらい多くいます。
膝が痛いといっても疾患はいろいろあります。
そのような中でも、「膝に水が溜まった」といったフレーズは聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。
また、「膝の水を抜くとクセになる」こんなことも聞いたことがあるかもしれません。
膝に溜まる水とはいったい何なのか。
膝も含めて関節には関節が滑らかに動くように、滑液包といってこすれ合う構造物表面(骨と筋肉)の摩擦を軽減するために小さな液体の入った袋になります。
この滑液包が炎症を起こすと痛みや腫れが出たりします。
水が溜まるとは滑液包に通常よりも多くの液体が入った状態になります。
これを滑液包炎と呼びます。
一般的に「膝に水が溜まって痛い」となったら滑液包炎の可能性が高くなります。
なぜ、滑液包炎が起こるのか。
膝の曲げ伸ばしや膝を床に着くなど動作を繰り返したり・圧迫をしたりすると滑液包に物理的な刺激が加わり続けて体の反応としては、膝を守ろうとして滑液包の液体量を増やしてしまい炎症が起こります。繰り返しの動作が少なくても、筋肉が硬い・強い外力加わると滑液包が刺激を受けても、液体量を増やし炎症をおこします。
このことから滑液包に必要以上に刺激が加わると滑液包は炎症を起こすといえます。
症状は痛み・腫れ・こわばり感がメインになります。
発症の仕方は事故や転倒などで急になるよりも、生活習慣などで徐々に刺激が加わり症状になって現れてくるので、痛みや腫れも症状として出たり消えたりしながら、強い症状に変わっていくので分かりにくい疾患になります。
滑液包は膝に11箇所あり、その中でも5箇所(膝の前・後・内側・外側・お皿の下)で起こりやすいです。
治療方法は安静・冷却・内服・吸引と注射・ストレッチ・筋力強化など組み合わせて行います。
全ての方法を行うわけではありません。
個々の症状や原因に合せることによって、効果を得られやすくなるので専門家に相談してみましょう。