手に痛みを感じたり、しびれを感じたりすると日常生活を送るのに、とても不便になります。痛みやしびれを感じていなければ、何でもない動作や作業でも、思うようにできなくなってしまう事態に陥ります。たとえば、包丁で指を切ってしまったとなると傷口が何かに触れると痛むので、傷口を避けるように指を使うようになります。そうすると普段は気にせず、できていたことがやりにくくなってしまったなど、このような経験は誰にでも一度や二度はあるのではないでしょうか。
指を切ってしまったら、原因がはっきりしているので、治るまで仕方ないとあきらめることができるかもしれません。しかし、手に痛みやしびれが出た時に、自分で原因が分かるとは限りません。そうなると症状に対してどのように対応していいのか。分からなくなってしまいます。今回は手に痛みやしびれが引き起こす疾患などを紹介していきます。
□頚椎症性脊髄症
□頚椎症性神経根症
□頚椎椎間板ヘルニア
□胸郭出口症候群
□手根管症候群
□肘部管症候群
□ドケルバン病
□ばね指
□糖尿病
□突き指
□骨折
などがあります。
ここでは遭遇率の高めのものをピックアップしています。上から順にグループ別にまとめて紹介をしています。上4つは首周辺に原因がある疾患になり、真ん中4つは上肢に原因があるもの、そして残りの3つはケガと内科的疾患になります。
この中で原因を自覚しやすいのはケガに分類される骨折と突き指になります。これは痛くなる瞬間を経験しているので忘れることはないと思います。その他のものについては、痛みやしびれの症状の感じ方は特別違うわけではないので、話を聞いたり、検査をしたりしながら原因を絞っていく必要が出てきます。
ここでは細かい内容は割愛しますが、おおまかに分けると神経・循環・筋肉のいずれかが原因になってきます。たとえ症状が同じだとしても治療の仕方は違うだろうなと想像できると思うので、症状が悪化する前に専門家に確認をしてもらいましょう。