一般的に知られている体の痛みの名前は通称の呼び名のことも少なくなく、正式な疾患名ではないことがあります。今回紹介するテニス肘も正式な疾患名は外側上顆炎といいます。ほとんどの人は聞いたことないと思います。なかにはテニス肘はテニスをしている人だけがなるものと思っている人います。この通称の呼び名はテニスをしているがバックハンドでボールを打つことで痛くなる人が多かったのでこのような呼ばれかたになったみたいです。
繰り返し筋肉(腱)の特定の場所に負荷がかかり続けることによって炎症を起こしてしまい痛みが出現してしまいす。
この症状の相談を受けることも多く、話をきいていると日常生活の何気ない動作や仕事関連で痛めてしまう人が多いです。経験上はテニスをしていて痛くなったという人の記憶は残っていません。
テニス肘になってしまう原因は何か。
□使い過ぎ 短橈側手根伸筋の使う動作を繰り返し行ってしまった時
□筋肉の柔軟性の欠如 筋肉が硬いと一定の場所に負荷がかかりやすくなるために痛めやすい
□手の使い方 物を掴んだり、握ったりする時に親指・人差し指・中指に力を入れるクセがある。
これらのことが当てはまる人は多いです。
症状は
□手首を反らしたり、手で物を掴む・握るなどをした時に肘の外側に痛みを感じる。
□腕を回す動作(ドアのノブを回す)をすると肘の外側に痛みを感じる
□動かさない状態でもジンジンと痛む
基本的には動かした時に痛む動作時痛が多いのですが、状態があまりにも酷くなると動かさなくても痛みを感じることもあります。
症状を早く回復させるためのコツとしては、違和感や痛みを感じたら我慢せずに早く治療を開始する。可能な限り痛めるきっかけになった動作をしないように心掛けた上で筋肉を緩めたり、炎症が早く治まるように電気療法を行ったりする。また、専用のサポーターやテーピングなどを使用して患部への刺激を緩和させたりすることも有効な手段のひとつになります。