運動をしていると転んだり・ぶつけたりしなくても膝が痛くなることがあります。こんな時はオーバーユースによって引き起こされることが多いです。ランナー膝・ジャンパー膝などはスポーツをしている人は一度は聞いたことがあるかもしれません。
今回は分裂膝蓋骨を紹介していきます。膝の痛み関連で検索をかけても上位で見かけることがなので知らない人もおおいかもしれません。
分裂膝蓋骨は膝蓋骨(膝のお皿)が2つ以上に分かれている状態になります。そして、生まれつきの先天性のものと外傷や運動などが原因となる後天性のものがあります。また、分裂膝蓋骨には無痛性と有痛性に分かれます。
無痛性分裂膝蓋骨は痛みがないので特に問題ありません。よって、気がつくこともありませんがレントゲンなどをたまたま撮った時にみつかることがあります。
有痛性分裂膝蓋骨は痛みがあるので、原因や症状などの知識を深めていきましょう。
原因 膝が屈曲伸展(曲げる伸ばす)動作が繰り返されることによって膝蓋骨に牽引力が加わり分裂すると考えられている。走ったりジャンプをしたりと急激な動きが多いスポーツでよく見られる。好発年齢は10〜15歳くらいである。
症状
□走ると痛む
□お皿を押すと痛む
□ジャンプすると痛む
□立ち上がる時に痛む
□膝の曲げ伸ばしで痛む
などが代表的な症状になります。
膝蓋骨が分裂したことが問題ではなく、それに伴って痛みが出てしまうことになります。多くは筋肉の牽引力によって炎症が起きることで痛みになっていると考えられるので、牽引をしてしまっている筋肉の状態をフラットに戻すことで痛みが寛解していくケースが多いです。そのポイントになるのが内転筋群の硬さによることが多いようなのでまずはこの部分に過度な緊張をさせないようにしましょう。このような理由からほとんどの場合で保存療法が選択されます。しかし、痛みが何度も繰り返して出てくる時は手術をすることもあります。
痛みがある時は我慢せずに専門家に相談しましょう。