重い物を持とうとした時、椅子から立ち上がろうとした時などに腰にグキッ・ビキッと感じて腰に強い痛みを出てしまい動けなくなってしまうと大体の場合はギックリ腰と言えます。
しかし、似たような痛みと症状であっても全く違う疾患の時があります。
違う疾患であれば症状の改善方法も当然ながら変わります。
受診する診療科も変わります。
どんな疾患があるか紹介をしていきます。
骨や神経が関係するもの
□腰椎椎間板ヘルニア
□腰部脊柱管狭窄症
□脊椎分離症
□椎間板炎
血管に関係するもの
□急性大動脈解離
□腹部大動脈瘤
胃や腸に関係する
□胃十二指腸潰瘍
□大腸憩室炎
膵臓や胆のうに関係する
□急性膵炎
□慢性膵炎
□胆のう炎
□胆管炎
腎臓や尿管に関係するもの
□水腎症
□尿管結石
□腎盂腎炎
子宮に関係するもの
□子宮筋腫
□子宮内膜症
仮にギックリ腰であれば痛みを感じている時は非常に辛いですが時間の経過と共に痛みは減少していきます。どのくらいの時間を様子をみるのかはケースによって変わるので難しいのですが痛みに変化がなければ内臓などが痛みの原因になっていることもあります。
当院での実例を交えて話を進めていくと腰に強い痛みや痛みを感じて筋肉に問題があると思い来院したが紹介先で別の原因が見つかったことも少なくありません。
レアケースから意外と遭遇するものまでありました。
□大動脈瘤破裂 おそらくこの疾患に整骨院で出会うことはもうないと思います。腰の痛みで来院されましたが体位変換すると咳込んでしまい色々所見を取らせてもらった結果、施術なしでかかりつけのクリニックを受診してもらいそのまま総合病院へ紹介され入院後一週間後に大動脈瘤破裂が見つかったことがありました。破裂した場所が奇跡的に良かったらしいとの見解でした。現在も現役で働いています。
尿管結石や腎盂腎炎に子宮筋腫などは度々遭遇します。
整骨院を利用される人でも内科的疾患のこともあるのでギックリ腰だと思っても断定はしないようにしましょう。