めまいがする時の主な症状は目が回ったり、フワフワしたり、立ちくらみなどを訴えてくる方が多いのではないかと思います。
一般的にめまいは目の前がクルクルとまわる回転性のめまいが多いと言われていますが、色々な方の話を聞いているとフワフワした感覚や浮いている感覚あると訴える方が肌感覚では意外と多いなと感じていました。
2017年にPPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)という新しいめまいが定義されました。
これはどのようなめまいなのかと言うと、3ヵ月以上続く、浮遊感・不安定感・非回転性めまいが主訴になります。
浮遊感・不安定感・非回転性めまいはこのような感覚になるようです。目が回ることはなく、縦や横に揺れる感じで不安定な状態でずっとふわふわしている感覚になります。これを空間識障害浮動性めまいと言います。
3ヵ月以上続くとは1日のほとんどを時間単位でずっと続き、1日の中でも強さに増減があり、特に夕方に連れてひどくなる傾向があります。そして、1ヶ月の内、少なくとも15日以上ほぼ毎日起こる事になります。
空間識障害浮動性めまいと持続性はおおきなポイントになります。
特徴的な点は知覚性誘発で症状の増悪が起きます。これは動いている物や複雑な視覚パターンを見た時にめまいが悪化する事です。
具体的には
□パソコンやスマホのスクロールをみる
□激しい動きの画像をみる
□細かい字をみる
気を付ける事で避けられる事もあるので少し意識してみましょう。
PPPDになりやすい人
□40代・50代・60代の女性
□ストレスが強い人
□不安が強い人
□神経質な人
□パニックになりやすい人
などが代表的な例になります。
この他に姿勢誘発といって乗り物に乗ることやエスカレーター・エレベーターなど自分の意志と関係なく体をうごかされたりしてもめまいが増悪します。
治療法は飲み薬・リハビリ・認知行動療法になります。
心当たりのあるかたは専門医を受診する事をおすすめします。