膝痛の原因、加齢・おもい体重・使い過ぎは本当か

膝に痛みが出た時に、原因にあげられる加齢・おもい体重・使い過ぎと言われることが多いです。

一般論として認知されているので、この事に対して疑問を持つ人は確実に少ないです。

しかし、冷静に周りを見渡すと膝痛の原因といわれる加齢・おもい体重・使い過ぎの3つの条件が揃っていても

膝痛が無い人も少なくないことに気が付くことが出来ます。

加齢・おもい体重・使い過ぎが原因であれば例外なく膝痛になるはずですが、現実はそうではありません。

だから、原因ではなく、要因というほうがしっくりきます。

それでも、原因といわれる理由は、変形性膝関節症(膝OA)が膝痛の最も多い疾患だからです。

日本整形外科学会によると、膝痛の9割以上がこの病気で、主な原因は関節軟骨の老化によるすり減りです。

加齢で軟骨の弾力性が失われ、肥満で膝への負荷が増え(歩行時体重の3〜7倍の力が内側にかかる)、

使い過ぎで摩耗が進むため、これらがリスクファクターとして確立されています。

疫学研究(ROADスタディなど)では、40歳以上で有病率50%以上、潜在患者3000万人超と推定され、これらの要因が強く関連します。

これら3つが揃っていても痛みが出ない人もいます。

理由は、膝OAが多因子性疾患だからです。軟骨すり減り(X線変化)と痛みの発生は一致せず、無症状例が多い(放射線変化2500万人に対し症状800万人程度)。

痛みは炎症、滑膜刺激、筋力低下、心理的要因などで生じ、個人差が大きい。

筋力が強いと負担を分散でき、痛みが出にくい。遺伝、O脚、過去の外傷、性差(女性4倍)も影響します。

研究では、肥満でリスク2〜7倍、加齢で増加、外傷で2〜4倍ですが、絶対的ではなく相対リスクです。

それでも一般論としてこれらが強調されるのは、以下の理由になります。

1. 疫学的証拠の強さ:大規模コホート研究(Framingham、NHANESなど)で、これらが最も強い・一貫したリスクファクター。肥満は予防可能で、減量で痛み軽減・進行抑制が証明されています。

2. 簡便で実用的:医療現場や公衆衛生で、患者に伝えやすい。加齢は避けられないが、体重管理・適度な運動(使い過ぎ防止)は生活習慣改善で対応可能。筋トレで予防効果が高い。

3. 予防・治療の基盤:ガイドライン(日本整形外科学会、OARSI)で、これらを基に減量・運動療法を第一選択に推奨。他の要因(遺伝など)は介入しにくいため、焦点がここに絞られる。

4. 社会的負担:高齢化・肥満増加で患者急増。要介護原因の上位で、経済的影響大。簡潔な一般論で啓発しやすい。

このようなことが考えられます。

 

 

 

 

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