話したり、食事をしたりする時には口を開いたり閉じたりします。
その時に顎に痛みや違和感を感じる人もいます。
この場合に異常な感覚を発している場所は顎の関節になるはずです。
顎の関節は、下顎骨と頭蓋骨から構成されいて、口の開閉を行いますが、開閉がスムーズにいかない時は
顎関節症という疾患の可能性があります。
顎関節の主な症状
□痛み 口を開け閉めするときに顎関節や筋肉が痛む。耳の前やこめかみ、頬に痛みが広がることも。
□開口障害 口が十分に開かない(正常は指3本分、約40mm以上)。急に開かなくなる「クローズドロック」も。
□関節雑音 口を開け閉めで「カクカク」「ポキポキ」「ジャリジャリ」などの音がする。
これ以外に、頭痛、肩こり、耳鳴り、めまいなどの関連症状が出る場合もあります。
原因は一つではなく、複数の要因が複合的に絡む「多因子性疾患」になります。
□生活習慣の癖 歯ぎしり・食いしばり、歯列接触癖(TCH: 無意識に上下の歯を接触させる習慣、患者の8割以上にみられる)、頬杖、片側噛み、硬い物の過食。
□ストレス 精神的緊張で筋肉が過度に緊張し、負担が増す。
□姿勢や動作 猫背、長時間のスマホ・PC使用、うつぶせ寝。
□外傷 事故や打撲による関節の損傷。
□構造的要因 関節円板(クッション役の軟骨)のずれや変形、骨の変形。
顎関節症には分類があります。
日本顎関節学会の基準では、
I型: 咀嚼筋障害(筋肉の痛み中心)。
II型: 関節包・靭帯障害(ねんざのような)。
III型: 関節円板障害(音や開口障害)。
IV型: 変形性顎関節症(骨の変形)。
V型: その他。
治療の原則は「保存的療法」(非外科的)が基本で、90%以上がこれで改善します。手術になることは稀です。
目標は「日常生活に支障がないレベル」まで戻すことになります。
結果として気にならなくなることケースが少なくありません。
症状をゼロにしようと強く意識しないことも症状改善に大切なひとつになります。

















