鵞足炎について

膝が痛いというと高齢者のイメージを持っているケースが多いと思いますが、

競技としてスポーツをやっている人でも、痛くなることはあります。

年齢によって痛みの特徴が変わることも少なくありませんが、

特定の場所に負荷をあたえ続けて痛くなるものに鵞足炎があります。

鵞足とは、縫工筋・薄筋・半腱様筋の3つの筋肉の腱が脛骨の内側に付着して、膝の内側下方に炎症が起きます。

主な原因

□過剰な負荷 長時間のランニングやジャンプ、急激な運動量の増加により、鵞足部に繰り返しストレスがかかると炎症が起こります。

□不適切なフォーム ランニングやサイクリング時のフォームが悪いと、特定の筋肉や腱に過剰な負担がかかります。特に、膝が内側に倒れる(過度な内反)や、足の着地が不安定な場合に発症リスクが高まります。

□筋力や柔軟性の不足 ハムストリングや内転筋群の筋力不足、または股関節や膝周辺の筋肉の柔軟性が低いと、鵞足部に負担が集中しやすくなります。

□不適切な装備 クッション性の低い靴や、足に合わないシューズを使用することで、衝撃が鵞足部に伝わりやすくなります。

□扁平足や過回内 足のアーチが低い(扁平足)や、足が内側に過度に傾く(過回内)状態は、鵞足に異常なストレスを与えます。

□体重増加や肥満 体重が多いと膝への負担が増え、鵞足炎のリスクが上昇します。

この原因だけをみると高齢者には関係なさそうですが、普段よりも動く量が多ければ、鵞足に負担がかかるので

同じように痛みが出ます。

主な症状

□膝の内側下方の痛み 鵞足部(脛骨の内側、膝下約5cmの位置)に圧痛や運動時の痛みが現れます。特に、階段の上り下りや長時間の歩行、ランニングで痛みが強まることが多いです。

□腫れや熱感 炎症が強い場合、鵞足部に軽い腫れや熱感が生じることがあります。

□こわばり 朝起きたときや長時間座った後に、膝の内側にこわばりや違和感を感じることがあります。

□動作制限 痛みにより、膝を曲げたり伸ばしたりする動作が制限される場合があります。

鵞足炎は、適切な治療と休息により、数週間から数ヶ月で回復することが一般的です。

ただし、症状を無視して運動を続けると、炎症が慢性化し、治療が長期化するリスクがあります。

早期に適切な対処を行うことが、早期回復と再発防止の鍵になります。

 

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