タコ・イボ・魚の目

立ったり、歩いたりすると足の裏に痛み感じる。

原因はいろいろありますが、足の裏の皮膚が硬くなってあたると痛むといったことが少なくありません。

皮膚が硬くなっている代表的なものタコ・イボ・魚の目があります。

このみっつは似ているようで原因が同じではないので、それぞれの違いを確認していきましょう。

タコは、医学的に「胼胝(べんち)」と呼ばれ、皮膚が繰り返し圧迫や摩擦を受けることで角質層が厚く硬くなる状態です。

特徴

□見た目 硬く、黄色っぽい角質が厚くなり、表面が滑らかまたはざらつく。

□症状 通常は痛みがないが、深部に圧がかかると軽い痛みを感じることがある。

□構造 芯がないのが特徴。魚の目とは異なり、中心に硬い核がないため、広範囲に広がる傾向がある。

治療法

□セルフケア 軽石やフットファイルで角質を削る、保湿クリームで柔らかくする。

□医療的対応 厚さがひどい場合は、皮膚科でメスやレーザーで角質を除去。靴の選び方やインソールの使用で再発防止を。

□予防 適切な靴選びや、摩擦を減らす保護パッドの使用が効果的。

イボは、ヒトパピローマウイルス(HPV)による皮膚の感染症で、医学的には「疣(ゆう)」と呼ばれます。

ウイルスが皮膚の小さな傷から侵入し、細胞を増殖させてイボを形成します。

特徴

□見た目 小さな突起で、表面がざらざら。灰色や肌色、時に黒い点(血管やウイルス粒)が内部に見える。

□症状 通常痛みはないが、触るとざらつきを感じる。放置すると増殖したり、他人に感染したりする可能性がある。

□種類 尋常性疣贅(手足)、足底疣贅(足裏)、尖圭コンジローマ(性感染症関連)など多様。

治療法

□セルフケア 市販のサリチル酸含有薬でイボを柔らかくし、削る。ただし、自己処理は慎重に。

□医療的対応 皮膚科で液体窒素による冷凍療法、レーザー治療、電気メスでの切除、外科的切除など。ウイルス性なので、免疫力を高める生活習慣(睡眠、栄養)も重要。

□予防 傷口を清潔に保つ、公共の場ではスリッパを履く、タオルを共有しない。

魚の目は、医学的に「鶴脚(けいけいかく)」と呼ばれ、特定の部位が継続的に圧迫されることで角質層が厚くなり、中心に硬い芯(鶴核)が形成される状態です。

特徴

□見た目 中央に小さな硬い芯があり、その周囲に角質が厚くなる。芯は円錐形で、神経や血管を圧迫する。

□症状 歩く、押すと鋭い痛みがある。芯が深く達すると激痛に。

□構造 芯が特徴で、これがタコやイボとの最大の違い。。

治療法

□セルフフケアケア サリチリ酸パッドで芯を柔らかくし、削る。無理に芯を抜くと感染のリスクが高まるので注意。

□医療的的対応 皮膚科でメスやレーザーで芯を除去。局所麻酔下で行う場合が多い。

□予防 足に合った靴を選ぶ、圧迫を避けるインソール使用。

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