骨折をする時はそれなりに負荷が加わらないと起こらないので、
骨折を経験する人は、打撲や捻挫などと比べると少なくなります。
どんな部位で起こりやすいのか。
転倒などをきっかけに起こりやすいので関節付近の手首や足首・その他だと鎖骨や前腕に上腕骨が骨折のトップ5と呼べるかもしれません。
この部位についてはそれなりに衝撃もあるはずなので、やってしまったと感じるかもしれません。
これらとは違いほんの少しぶつけただけで骨折してしまうのが、第5足趾になります。
いわゆる足の小指です。
この骨は、他の部位に比べると小さく細いので構造的に脆弱です。
このため、衝撃や外力に対して耐性が低く、筋肉や脂肪組織が少ない、衝撃を吸収するクッションがほとんどないことが理由になります。
どんな事が原因になるのか。
家具の角やドア枠など、硬いものにぶつけると骨折につながることがあります。
主な症状
□痛み 骨折部位に鋭いまたはズキズキする痛み。特に歩行時や足趾を動かす際に強くなる。触ったり押したりすると痛みが悪化する。
□腫れ 骨折部位周辺が腫れ、赤みや熱感を伴う場合がある。腫れは足趾や足の外側全体に広がることがある。
□内出血(青あざ) 骨折による内部の出血で、皮膚が青や紫に変色する。
□変形 骨折がひどい場合、第五足趾が不自然な角度に曲がったり、異常な形状に見えることがある。
□歩行困難 痛みや不安定さにより、足を地面につけるのが難しくなる。つま先立ちや通常の歩行が困難になる場合もある。
□圧痛 骨折部位を軽く押すと強い痛みを感じる。
□動きの制限 足趾を曲げたり伸ばしたりする動作が制限されるか、痛みで動かせない。
治療方法
ほとんどの第五足趾骨折は保存的治療で対応可能です。
基本的に固定で患部の回復を図る。
□テーピング 骨折した第五足趾を隣の第四足趾にテープで固定(バディテーピング)。これにより安定性が保たれ、骨の癒合が促進される。
□副木(スプリント)や装具: 軽い骨折の場合、足趾を固定するスプリントや専用の靴(硬底靴)を使用。
□ギプス 骨折のズレが大きい場合や安定性が低い場合、短期間ギプス固定を行うことがある。
□安静 患部に負担をかけないよう、歩行を最小限に抑える。必要に応じて松葉杖を使用。
□冷却と挙上 受傷直後はアイスパックで冷やし(10~15分、1~2時間おき)、足を心臓より高く挙げることで腫れを軽減。
□痛み管理 医師の指示に基づき、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やアセトアミノフェンなどの鎮痛剤を使用。
心配な時は専門家に相談しましょう。