前回は脳梗塞の原因や種類などについて話を進めました。
脳梗塞は発症してしまうと生死にも関わり、治療開始までの時間がかなり重要なので、
一人きりの時に発症してしまう時と誰かが近くにいる時では大きな差が生まれる可能性があります。
まずは脳梗塞が発症しないように心掛ける事が大切になってきます。
予防をするためのポイントは生活習慣の改善になります。
健康的な食事を心がける
バランスの取れた食事は脳梗塞予防の基本になります。
□塩分を控える 高血圧は脳梗塞の主要なリスク要因です。1日の塩分摂取量を6g未満(日本高血圧学会の推奨)に抑えると、血圧を安定させ血管への負担を軽減できます。
□糖質や脂質の過剰摂取に注意 糖尿病や脂質異常症は動脈硬化を進行させ、脳梗塞のリスクを高めます。甘い飲み物やスナック菓子を控え、食物繊維を多く含む食品(豆類、ブロッコリーなど)を摂取しましょう。
適度な運動を行う
運動は血流を改善し、動脈硬化や高血圧を予防します。
□推奨される運動量 1日30分程度、週5回の有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、サイクリングなど)が理想です。運動強度は「ややきつい」と感じる程度が目安。
□筋力トレーニング 週2回の軽い筋トレ(スクワットやダンベル運動)は筋肉量を維持し、代謝を高めます。
運動習慣がない場合は、まずはエレベーターを避けて階段を使う・1駅分歩くなど、日常生活に体を動かすことを取り入れてみましょう。
禁煙・節酒
□喫煙のリスク タバコは血管を収縮させ、動脈硬化を促進します。禁煙は脳梗塞リスクを大幅に下げます。禁煙外来やニコチン代替療法を活用するのも有効です。
□飲酒の管理 過度な飲酒は高血圧や心房細動(脳梗塞の原因となる不整脈)を引き起こします。1日のアルコール摂取量は純アルコール20g程度(ビール中瓶1本、日本酒1合程度)に抑え、休肝日を設けましょう。
ここまでは基礎疾患の有無にかかわらず、誰にでも共通でやるべき事なので、
予防のポイントとご自身の生活習慣を比較して、気になる事があれば生活習慣を見直してみましょう。