腰に多い疾患5選

前回はギックリ腰について話を進めました。
実際、腰に痛みを抱えている人は多くいます。
痛みには理由が分かっているもの・分からないものがあります。
その中で理由が分かっている疾患について紹介をしていきます。
□腰椎椎間板ヘルニア
椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで腰痛や脚への放散痛が起こります。
解決方法としては、まず安静が基本ですが、長期間の寝たきりは避けます。
医師の指導のもと、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)で痛みを抑えつつ、理学療法で筋力や柔軟性を回復させることが有効です。
重症の場合は、ステロイド注射や手術(椎間板摘出術)が検討されます。
□ 腰部脊柱管狭窄症
脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで腰痛や歩行時のしびれが生じます。
初期には、姿勢を改善し、前かがみになることで症状が軽減することがあります。
治療としては、痛み止めの服用や物理療法(温熱療法など)が一般的です。
行すると、神経ブロック注射や、手術(椎弓切除術)で圧迫を解除することがあります。
日常生活では、長時間の立ち仕事を避け、適度な休息を取ることが重要です。
□変形性腰椎症
加齢による関節や骨の変形が原因で慢性的な腰痛を引き起こします。
治療は保存的療法が中心で、NSAIDsや湿布で炎症を抑えつつ、
軽いストレッチや筋力トレーニングで腰を支える筋肉を強化します。温
熱療法も血流を改善し、痛みを和らげる効果があります。
進行がひどい場合、関節固定術などの手術が選択されることもありますが、多くは生活習慣の調整で管理可能です。
□筋筋膜性腰痛
筋肉の疲労や緊張が原因で、急性(ぎっくり腰)から慢性まで幅広い症状があります。
急性期はまず安静にし、冷やすことで炎症を抑えます。
その後、温めて血行を良くし、ストレッチやマッサージで筋肉をほぐします。
予防には、正しい姿勢や重い物の持ち方を意識し、腹筋や背筋を鍛えることが効果的です。
慢性化する場合は、専門家による筋膜リリースやトリガーポイント療法が役立ちます。
□腰椎圧迫骨折
骨粗しょう症などで椎骨が弱くなり、骨折することで痛みが生じます。
治療はまずコルセットで固定し、骨の回復を待ちます。
痛みには鎮痛剤が使われ、骨密度を高めるためカルシウムやビタミンDの摂取、薬物療法(ビスホスホネートなど)が推奨されます。
リハビリで徐々に運動を再開し、再発予防には転倒リスクを減らす生活環境の整備が重要です。

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