肩が痛いと聞いたとしたら、原因に何が思い浮かびますか。
痛いと言っている人の背景によってもイメージすることは変わると思いますが、
スポーツをしている時・肉体労働系の仕事している人など体を動かしている人を思い浮かべる人が多いと思います。
逆をいえばアクティブに体を動かしていない人が肩を痛くするイメージは湧きにくいのではないでしょうか。
実際はどちらのパターンでも肩に痛みは起こります。
肩に痛みを感じていれば、動かすたびに不快な感覚や不便を感じるでしょう。
これを解消するには痛くなる原因を取り除かなければ現状は変わっていきません。
肩に痛みを感じている時の原因になることはおおまかに分けると
筋肉・腱・神経・骨・肩の構造的なバランスになります。
このどれかに異常をきたして、痛みを発します。
そして、痛みの発信元に対して名前が疾患名になります。
□肩こり 長時間同じ姿勢を保つことで起こることが多いです。
□五十肩(肩関節周囲炎) 肩の関節が炎症を起こし、特に50歳以上の方に多く見られます。
□肩腱板断裂 肩の腱が断裂することで、痛みや運動制限が生じます。
□変形性肩関節症 肩の関節が変形し、痛みや硬さを伴います。
□肩関節脱臼 肩の関節が正常な位置から外れることで痛みが生じます。
□肩鎖関節炎 肩の鎖骨と肩甲骨の間の関節が炎症を起こします。
□上腕骨近位端骨折 上腕骨の近位端が骨折することで痛みが生じます。
□胸郭出口症候群 肩の神経が圧迫されることで痛みやしびれ感が生じます。
肩の痛みの訴えを聞いたとき、予想できる痛みには全てではありませんが、このようなものがあります。
疾患によって特徴があるので、特徴と症状を照らし合わせて、検査をして総合的に疾患の見立てをします。
そうすると痛みの改善がみられやすくなります。
しかし、最初の見立てが経過を追っているうちに変わることもあるので、
痛みの改善がみられるまでは症状と向き合いながら治療を受けましょう。