運動や日常生活でケガをすることは大なり小なりあります。
ケガにも軽症から重症なものまであります。
軽症であれば、ケガをした瞬間は痛いと感じてもすぐに何事なかったかのように痛みがきえたり、
放っておいても何も支障を残すことなく治ってしまいます。
これが重症になると適切な対応をしていかないとケガをした当初の痛みではなくなったとしても
後遺症として、なんとも言えない痛みが残ってしまったり、今までは問題なくできていたことができなくなる機能障害が残ったりします。
後遺症はケガは治っているけれど何かしらの症状があることになります。
この部分がかなり大切になってきます。
ケガが治るといったときにケガをした側と治療側(施術側)でイメージをするものが乖離していることがあります。
例をあげると
骨を骨折してしまった状態で、骨折が治るとは骨折をしている部分が骨癒合(骨がくっつく)して骨の強度に
問題がなければ、骨折は治ったといえます。
これは解剖学的・生理学的視点からみての話になります。
解剖学的・生理学的に治ったらケガをする前と同じようなるのかといったら、
ここだけでは思った通りに動かせないなど不具合を感じることが少なくありません。
ケガをした側の治るとはケガをする前の状態と同じになることをイメージしています。
治るといった単語ひとつでも、立場によって解釈に微妙なズレがあります。
ここでは骨折を例にあげたので実際にあった骨折関連の話で紹介をすると
「骨折は骨がついてくれれば、あとは何もしないでも元に戻っていくと思っていた」という人がいました。
もちろん、リハビリもすすめられていましたが必要性を理解していなかったので
忙しさからあえて時間を取ろうとせずにリハビリしていませんでした。
治療側(施術側)からしてみれば、骨折した箇所が骨癒合とリハビリによる機能回復は当たり前を疑うことなく
セットでだと思っています。
立場や専門性によって、当たり前の基準が同じではないので、気になることは遠慮なく質問しましょう。