スポーツに限らずですが体を動かしているとケガをすることがあります。
そのひとつに肉離れがあります。
今回は肉離れについて話を進めていきます。
肉離れとは筋繊維が損傷・部分断裂・完全断裂をしたことをいいます。
症状は
□痛み: 筋肉が損傷した部位に急激な痛みを感じます。痛みの程度は軽度から重度までさまざまです。
□腫れ: 受傷後、患部が腫れることがあります。
□あざ: 時間が経つにつれて内出血が起こり、患部に青紫色のあざができることがあります。
□こわばり: 筋肉が損傷した結果、硬直したり、こわばったりすることがあります。
□可動域の制限: 痛みや腫れによって、患部の筋肉を動かすことが難しくなります。
□筋力の低下: 損傷した筋肉が力を発揮できなくなることがあります。
肉離れを起こした時は本人はその瞬間を覚えていることがほとんどで、気が付いたら痛くなっていることはほぼありません。
肉離れになった時に気になるのはどのくらいで治るだろうということだと思います。
筋繊維という軟部組織が破壊されているので、まずは壊れた軟部組織を修復する必要があります。
軟部組織が修復し正常な筋繊維に戻った時が解剖学や生理学としての治った状態になります。
この治った状態と痛みも消えているとは限らないということを頭の片隅に入れておきましょう。
治る期間は重症度によって変わります。
□1度(軽症) 1〜2週間程度
□2度(中等症)4週間から2カ月程度
□3度(重症)3〜6カ月程度
ケガをする前の状態になるには軟部組織の回復とリハビリで機能回復のふたつを合せていくことが大切です。
RICE処置を速やかにおこない治療に移ります。
患部回復のために固定も必要になることが多いので、患部の回復を図りながら、
その他の組織が衰えていかないようにすることで痛みも早く消失することが期待できます。
自己判断によって、固定を除去したり、運動開始したりすると症状が改善していかない恐れもあるので
専門家と相談しながら慎重にすすめていきましょう。