前回は骨折の話をしました。
今回は起こりやすい骨折について話を進めていきます。
骨折はどの年代でも起こることが考えられます。
年代によって骨折する場所に特徴がありますが、骨折をする時は転倒やぶつけるといった原因が多いです。
そして、高齢者のほうが若年層よりも骨折しやすいです。
これは高齢になるほど骨が弱くなるので骨折の可能性が高くなります。
骨粗しょう症のが関係しています。
このようなことも踏まえて起こりやすい骨折を紹介していきます。
若年層の年代ではスポーツをしている人達に骨折が起きやすいと感じます。
各競技の上達のために繰り返し同じ動きをしたりするので疲労骨折が目立つように感じます。
疲労骨折が多い部位は足が圧倒的に多く、中足骨(足の甲)・脛骨(足のスネ)・腓骨(スネの外側)になります。
ランニング・ジャンプなどが多い競技にみられやすいです。
高齢者の場合は骨粗しょう症やそうでなくても骨が弱くなっているので、転倒をきっかけにした骨折が多いです。
□大腿骨骨折: 大腿骨の先端部分にある骨頭の下の部分が折れる骨折です。
□脊椎圧迫骨折: 背骨に上下からの力が加わって起こる骨折です。
□上腕骨近位部骨折: 肩関節から肘関節をつなぐ骨の肩関節近くの骨折です。
□橈骨遠位端骨折: 腕の2本の骨のうち橈骨が手首近くで折れる骨折です。
脊椎圧迫骨折は転倒以外でも起きることはありますが、
基本的にここで紹介している4つの骨折は転倒がきっかけになります。
この中でもっとも気をつけなければならない骨折は大腿骨骨折になります。
高齢者がこの部分を骨折すると生命にかかわってきます。
骨折が直接の原因になることはほとんどないと思いますが、
動けなくなってしまうことによって体が急速に衰えていくので、危険な骨折といえます。
他の部分であれば日常生活が不便になろうとも動くことができるので体の衰えは防ぐことができます。
転倒しないように運動機能を高めるようにしましょう。