10月も半ばになり、マラソンをしている人にとってはシーズンに突入する直前だと思います。
ランニングの強度が上がったり、距離が伸びてくるとケガをしてしまうリスクは高くなってきます。
マラソンで痛めるとしたら、股関節から足にかけてが多くなります。
ケアをすることで予防につながることもありますが、根本的な解決になっていないことも多いので、
どんなケガがあって、原因を知った上で対策を立てたほうがより効果を期待できます。
マラソンでよくあるケガ
□肉離れ 筋肉が急激に収縮したことで筋肉が部分的もしくは完全に断裂してしまうこと。大腿四頭筋・ハムストリングス・腓腹筋に起こりやすい。
□捻挫 関節を正常な範囲より広く捻ってしまい関節周辺の軟部組織を損傷してしまうこと。
□シンスプリント スネの内側に痛みが出る。初期は痛みを感じても動いているうちに消えていくこともあるが、動き続けていると症状がひどくなり、治るまでに時間がかかることが多い。
□ランナー膝 膝の外側に痛みが出る。初期はランニング後やランニング中に痛みを感じる。症状が進むと歩いている時にも痛みを感じるようになる。
□足底筋膜炎 足の裏に痛みが出る。安静にしている時に痛みはないが立ち上がるなど動き始めに痛みを感じやすい。
□靴擦れやまめなど 皮膚が繰り返し擦れることで傷ができてしまう。
各ケガの対策を立てる時に考え方を大きくふたつに分けることができます。
今回紹介しているケガでは、肉離れ・捻挫は突発的に起こるものです。
シンスプリント・ランナー膝・足底筋膜炎・靴擦れやまめなどは繰り返しの刺激で起こるものです。
突発的に起こるケガのリスクを減らすには環境の整備やウォームアップ・クールダウンをしっかりとおこない
筋肉の状態をよくしておくことが大切になります。
繰り返しの刺激で起こるケガについては、痛みを改善していくには筋肉の状態をよくすることで変化を期待できます。
しかし、それだけでは不十分で痛みにつながってしまう動き方などを変えていかないと痛めるループからなかなか抜け出すことが難しいです。