肩や腕が原因も思い当たらずに痛みで動かせなくなってしまうことがあります。
いろいろな病気の可能性がありますが、おおよそ肩に絞ってしまえば、肩関節周囲炎になります。
聞きなれていなけば、四十肩・五十肩といったらイメージがわくでしょうか。
肩関節周囲炎は何かしらの影響で肩関節内に炎症が出てきて、強い痛みを感じます。
そして、徐々に可動域が狭まっていきます。
痛みが治まっても、可動域の制限が残ってしまうこともあります。
肩関節周囲炎の流れをもう少し細かく解説していきます。
原因は
□加齢 年齢を重ねることで、肩関節周囲の組織が劣化しやすくなります。特に40歳以上の人に多く見られる。
□使い過ぎ 肩を頻繁に使う職業やスポーツをしている人は、肩関節周囲炎のリスクが高くなる。
□外傷 肩に対する外傷や手術後の回復過程で発症することがある。
□姿勢の悪さ 長時間のデスクワークなどで不適切な姿勢が肩に負担をかけ、炎症を引き起こすことがある。
□病気など 糖尿病や甲状腺疾患などの基礎疾患があると、肩関節周囲炎のリスクが高まる。
このあたりが原因としてあげられます。
どれも決定的なものでなく、肩関節周囲炎になっている人の特徴から導き出しているので、原因というよりは傾向が強いと表現したほうがより正確かもしれません。
症状の状態は3つに分けることができます。
□炎症期 痛みが強く、安静時でも痛みます。夜になると痛みがます人も多いです。
□拘縮期 痛みが落ち着いてくるが、肩の可動域に制限が出てしまい日常生活に不便をする人が多い。特に服の着脱衣や洗濯を干すなど腕を上げる動きができない。
□回復期 痛みもや動きの制限もなくなる。もとの状態に戻る。中には可動域が狭くなったままの人もいる。
肩が回復するまでの期間は個人差が大きく1ヶ月から2年くらいになります。
治療をしなくて徐々に回復に向かいますが、この場合は可動域制限を残してしまうことが多いようなので、
痛みを最小限に抑えつつ、可動域訓練を行い完全復活を目指したほうがいいと思います。