体に起きる痛みには急性痛と慢性痛があります。
大きな違いは原因がハッキリと特定できる痛みなのかということになります。
急性痛は外傷や急な病気によって、基本的に一過性で局所的に痛みが発生します。
慢性痛は原因が特定できないが3ヵ月以上続く痛みなります。
簡単に分けても痛みの種類があきらかに違います。
急性痛と慢性痛では痛みとしては同じですが対応の仕方は変わってきます。
今回は外傷にスポット当てながら話を進めていきます。
足首を捻ったり、手の指や足の指を角などにぶつけて痛い思いをしたことは一度くらいあると思います。
その瞬間痛いと感じても少し時間が経ったら痛みも動きも問題なくいつも通りに戻っていれば心配はありません。
しかし、運悪く痛みが残ってしまうことあります。
いわゆるケガをしたということです。
痛みを感じていても見た目に腫れがほとんどないと放ってもそのうち治るだろうと治療をしないケースも少なくありません。
ほとんどのケースで問題は起こらずに元のように戻っていきます。
まれに初期の対応をしっかり行っておかないと後々、慢性痛となって付き合っていかなければならないこともあります。
このようなパターンは手の指など比較的、体の中で小さい部位にみられやすいです。
具体例をあげると手の指先をぶつけたり、ボールがぶつかったりしてしまい突き指だと思って放っておいたら、指が思うように動かせなくなってしまったと相談を受けることがあります。
この場合は、指を曲げる腱が切れていたり、腱が付いている場所の骨が骨ごと剥がれてしまい指を動かす機能を失っていることがわりとあります。
この状態をマレットフィンガーいいます。
マレットフィンガーには腱性マレットフィンガーと骨性マレットフィンガーの2種類になります。
症状は手指の第一関節が曲がったままになり自力で伸ばせなくなってしまいます。
何気ない動きですが出来なくなってしまうと日常生活が不便になります。
初期対応で予後に差が出るので、可能なかぎり一度は専門家に確認をしてもらいましょう。