足首を捻ってしまった後などに足首の外側でコリっと音が鳴ったり、痛みを感じたりすることがあります。
足首の捻挫の症状のひとつかなと思っている人もいるかもしれません。
この場合は、腓骨筋腱脱臼の可能性があります。
腓骨筋腱脱臼について解説をしていきます。
そもそも腓骨筋腱ってなんどろうというところから始まる人が多いと思います。
腓骨筋腱は長腓骨筋と短腓骨筋の筋肉の停止の部分になり、足首を外側に引き上げる動きになります。
腓骨筋腱は外果(外くるぶし)の後方を通ります。
腓骨筋腱脱臼は、足首の踵骨と脛骨の間にある腓骨筋腱が、その軸を外れる状態のことを指します。
これを腓骨筋腱脱臼といいます。
症状は
□痛み 腓骨筋腱の脱臼が起こると腱周囲に必要以上に刺激が入り痛みが出現することがある。
□腫れ 腓骨筋腱の脱臼が起こると腱周囲に必要以上に刺激が入り腫れが出現することがある。
□不安定感 腓骨筋腱が正常な位置から外れるので、足首にぐらつきを感じるなど不安定さが出ることがある。
□異常感覚 腓骨筋腱が外果を乗り上げる感覚が出現する。
□足首の変形 腓骨筋腱が脱臼をすることによって骨に負担が加わり変形することがある。
治療方法
□保存療法 腓骨筋腱脱臼になった直後や筋支帯損傷が軽度の場合、ギプスでの固定を4〜6週間行いギプスを巻いている時は、松葉杖を使用して完全に体重をかけないようにする。スポーツの復帰は12~15ヶ月程度の期間が必要になる。
□手術療法 腓骨筋腱脱臼を起こして時間が経過している時・何度起こす・筋支帯の損傷が大きい時・競技に早期復帰を目指す時などは手術を行ったほうがいい場合が多い。切れてしまった支帯を骨に縫合する方法が一般的になります。スポーツの復帰は手術の後、2〜3週間のギプス固定、12週間程度の期間が必要になります。
捻挫と間違えやすい症状になります。
しかし、自然に回復することはないので、専門家に一度確認してもらうことが大切になります。