腰を反らすと痛かったり、捻ると痛かったり、または背中にも痛みを感じたりする人は少なくありません。
このような症状がある時は椎間関節に原因があるかもしれません。
聞きなれない言葉かもしれません。
椎間関節とは首・背中・腰の骨の関節になります。
場所はこの骨の背中側にある関節になります。
この関節に負荷が加わり続けると腰の痛みにつながると考えられています。
分かりやすい例をあげるとギックリ腰も椎間関節障害のひとつに入ります。
椎間関節障害も急性と慢性があります。
□急性 背中側にある椎間関節がぶつかったり、知覚神経が走っている椎間関節周囲の関節包を挟んだりして、鋭い痛みが生じます。このような症状が出るとギックリ腰と言われることが多いです。痛みの特徴は鋭い痛みで動くことが困難になったり、立ち上がれないなどがあります。
□慢性 腰に痛みがあり、時には臀部や足にも痛みが出ます。場合によってはしびれも出現するので、症状は腰椎椎間板ヘルニアと見分けは困難になります。
これは年齢に関係なく起こり得る疾患になります。
年齢によって、発症するきっかけに違いはあります。
年齢が若いとスポーツを競技として熱心に行っている人に多く、バスケットボール・サッカー・野球・ゴルフ・弓道など身体を反らす動作や左右にひねる動作を必要とするスポーツだと一般の人と比べると6倍なりやすいといったデータもあるようです。
年齢が高くなると骨と骨の間のクッションが徐々に薄くなってくるので、今までスムーズに動いていた関節が骨が少しずつ擦れあったりすることで骨が変形してしまい痛みを出すこともあるようです。
診断は画像と触診で行います。
しかし、画像で異常が見当たらなくても、症状が強いことが少なくないので触診が重要と考えられます。
治療方法は
急性の時は椎間関節ブロックがかなり有効なようです。
慢性の時は鎮痛剤の服用やリハビリテーションが基本となります。
椎間関節障害は症状が似た疾患もあるので、一度は専門家に診てもらいましょう。