肩の痛みの話が数日続いていますが、今回も肩に起こる疾患の話をしていきます。
疾患名は肩峰下インピジメントになります。
肩峰下インピジメントの症状は腕を上げる時に痛みを感じます。動かさなければ痛みは全くでません。
原因は肩峰下といって骨と骨の間にスペースがあります。このスペースがあることによって、肩の関節がスムーズに動くことができます。
しかし、腕を上げるなど関節が動く動作をした時に痛みがともなう時は、このスペースでスムーズに動くことができずに筋肉が骨にぶつかるなど機械的刺激が加わり、筋肉や滑液包に炎症が起こり痛みが出たりします。
そして、筋肉に機械的刺激が加わり続けると筋肉が擦り切れたり、断裂してしまうこともあります。
肩峰下インピジメントを予防するためのポイントは
□肩甲骨の動きをよくする 腕を上げる時は、腕だけが動いているわけではなく、同時に肩甲骨も一緒に動きていきます。この時はの動きは肩甲骨がその場で回っていくように動いていきます。肩峰下インピジメントになっている人は肩甲骨が真上に動いていく人が多いです。痛くなるのは片側の腕が多いので鏡の前で両腕を上げていくと肩甲骨が真上に上がっていくのを目で確認することができます。
□肩を支える筋肉に柔軟性をもたせる 肩を支える筋肉をローテーターカフといい、棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4つのことをいいます。それぞれ肩の動きに関与しているので、この筋肉が硬くなっていると関節がスムーズに動くことを邪魔してしまい余計な負担がかかり痛みにつながることが多くなります。
肩峰下インピジメントは野球やバレーボールなどオーバーハンドの動作があるスポーツや加齢による骨の変形や筋肉の変性など起こりやすいです。
治療や予防として、肩や背中の筋肉の柔軟性を高めるために日ごろからストレッチをおこなったり、肩の関節に負担をかけないような動かし方をできるようにするために肩のエクササイズ取り入れたりしましょう。
具体的な方法が分からない時は一度相談してください。