更年期障害④

更年期障害について解説を続けています。女性にも男性にも更年期障害の症状はありますといった内容になりますが、これは一般的には理解して認識しやすいようにしている側面もあり、正確ではない部分もあります。今回は更年期障害の女性と男性の違いを確認していく視点で話を進めていきます。

更年期障害は40代あたりに差し掛かってくると症状が出現し始めることが多いのですが、女性・男性ともホルモンの影響を受けていることは共通事項になります。しかし、更年期障害というと女性がなるものといった理解のされかたが強いと思います。

これは女性と男性で比較した時に女性には閉経があるのでこの前後10年間で女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少し女性は平等に通る道でこの期間に更年期障害も発症しやすい理由からわりとわかりやすいからだと考えられます。一方で男性は男性ホルモンのテストステロンの減少が関係してLOH症候群(更年期障害)が起こりますがこちらは女性のエストロゲンの減少と比べるとテストステロンは穏やかに減少するので症状が出ていても体調不良と思ってしまう部分あり、見逃されがちになります。この部分で認知度に差が現れている一面があります。

更年期障害の原因が女性は閉経に伴うエストロゲンの減少によって自律神経や内分泌のバランスが崩れて症状を引き起こす・男性はテストステロン減少が関わっているが社会的要因も強く絡んだりします。

症状は女性の場合、ほてり・寝汗・動悸・めまい・うつ・不安・情緒不安定など、男性の場合、精神症状がメインでうつ・不安・イライラ・疲労感・意欲の低下など、また、睡眠障害・勃起不全・性欲減退などもあります。

女性と男性の大きな違いは発症する時期が女性は閉経に関連してほぼ一致してくることに対して男性は発症時期が幅広く、20代からテストステロンが徐々に減少し始めるここら発症のピークになりやすいと考えられる40代まであり、その後もあり得る点になります。こういうことから男性の更年期障害は精神疾患との区別が難しいといわれる部分もあります。

 

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