前回は股関節が痛む時に代表的な疾患を紹介しました。大腿骨頭に原因があり痛むというケースになります。また股関節が痛いと訴えていても、実際は股関節の周りの筋肉に原因があることも少なくないという内容も伝えてあります。
今回は股関節自体は痛くないがその周りに痛みがあるケースを紹介していきます。この場合はスポーツをしている人やウォーキング・ランニングなど日常的に体を動かす機会が多い方がなりやすいように感じています。
グロインペイン症候群や太ももの外側などになります。一度痛みを感じ出す治るまでに時間がかかる方が多いです。このことからも予防が大切になってきます。痛みを改善しつつ再発しにくい身体作りや動かし方を習得していく良いです。
痛めてしまう原因
□股関節周囲の筋肉の柔軟性の欠如によって関節可動域が低下していること
□骨盤を支える筋力の低下によって不安定性がでる
□体幹と下肢が連動してスムーズに動いてこない
予防方法
□股関節周囲の筋肉の柔軟性を高め関節可動域を広げる
□運動を行う準備段階で体幹から下肢にかけて連動して動かせるように協調運動を取り入れる
□筋力アップをする
□痛くなった時は放置をしない
痛める原因も予防も表裏一体なのでフィジカル面で弱い所は補ったほうがいいと思います。
症状はスポーツをしている方に出やすい。特にサッカーに多くみられランニングが多いスポーツでも起きやすいです。痛む場所は鼠径部や大腿前面・内側、坐骨のほうまで幅広いです。いっぺんに痛むことはほとんどありません。初期の段階では動かす時に痛みがでます。例えばボールを蹴る動作・ランニングの時・起き上がるなどの動き始めになります。状態がひどくなってくると動かさないでジッとしていても痛みを感じることも出てきて歩くことも辛くなってしまう場合もあります。
何かひとつのことが原因となっている訳ではなく色々な事柄が重なり合って引き起こす痛みになります。違和感を感じたら我慢せずに専門家に相談しましょう。