子供の関節痛には骨端症というものがあります。前回はそのひとつのオスグットシュラッター病についてしょうかいしました。今回はセーバー病(シーバー病)になります。これは踵のあたりに痛みを訴えてきます。
どんな状態になるのか。踵の骨の先端(アキレス腱側)がはがれたり、踵骨軟骨に炎症が起きて痛みを出します。踵に軟骨と思った人もいるのではないでしょうか。子供のうちのは骨が完全に出来上がっていなので成長期に見られる成長軟骨があり大人になるとこの軟骨が硬くなり骨が完成します。
症状は
□踵の腫れ・痛み
□踵を押すとと痛む
□踵をつくと痛いのでつま先歩きになる
症状が軽いうちは痛みが出ても1日くらいで痛みも治まるので特に問題はありません。症状が酷くなると痛みが続いたり、症状を繰り返すことがあり、長引くと1年以上続くこともあります。ただ予後は良好なので過度な心配はしないで大丈夫です。
セーバー病になりやすい人の特徴
□スポーツを盛んにしている小学生
□10歳前後に多い
特にジャンプや長く走る・裸足で行う特徴のスポーツでなりやすい傾向があります。仮にスポーツを熱心にしていなくても同等の量の遊びや動作をしていてもなります。しかし、ケアをしっかりと行えば発症のリスクは抑えられる考えられます。
これは体の構造でアキレス腱は踵にくっついています。アキレス腱の柔軟性が足りないと足首を動かす度に踵に負担が掛かりやすくなります。これが柔軟性があると硬い時と比べると負担が減るといえます。スポーツや体を動かす前後でウォームアップ・クールダウンでアキレス腱や足裏を行うこと習慣にするといいでしょう。
ただ痛みが強い時はスポーツや体を動かす量を減らしたり・休むことが一番の治療になります。
成長痛と同じ括りにされることがありますが厳密には違います。セーバー病は痛む場所もはっきりとしていてレントゲンでも異常が確認できます。成長痛はレントゲンで異常も確認できず痛む場所も不明瞭になります。
どちらも予後は良好なので過度な心配は必要ありませんが、痛みが強い時は他の疾患の可能性を否定するために専門家に確認しましょう。