運動でも日常生活でも動いたきっかけによって体を痛める事があります。このような経験は誰でもあると思います。痛くなった場所と理由が一致していれば痛みを感じていてもなぜ痛くなったのだろうと漠然とした不安よりも、この痛みはいつ消えるのだろうという思考になると思います。しかし、自分の中でこの動作で痛めたなと感じても痛みが全く違う場所に出ていたら痛みの理由が分からずに不安になるでしょう。
このような事をいうと言っている意味がわからなかったり、そのような事はありえないと思う人もいるかもしれません。体の作りを素直に考えれると血液は心臓から出発して全身をめぐり心臓に戻ります。神経は脳へ色々な刺激を情報として伝えます。その途中で何か不具合があればその先には伝わりません。
イメージしやすい病気のひとつに脳梗塞があります。脳を流れている血液が脳の途中で詰まってしまい脳が機能しなくなり通常は命令を下している体の部位に障害が出てきます。これがシビレや麻痺の症状になります。この症状が足に出たからといっても原因は足ではなく脳の血管がつまってしまった事が原因になります。
これが動いた時に痛くなりたまたま原因が全く別の場所になると理解しにくかったり、または見当違いな行動をしている時もあります。
痛みの場所と原因が別にある疾患を紹介していきます。
症状は腕全体に痛いようなだるいような感じがあり手を上げているとつらくなってしまう。
このような訴えで相談をしてくる人は意外と多いです。また家事や運動のタイミングで症状が気になりだしたとなると腕自体に原因があると考えるのでシップや塗り薬を使ったが一向に変化がないのでおかしいなと感じるようです。
胸郭出口という場所で神経や血管を圧迫することで障害が起きる疾患の可能性が高くなります。場所は首から鎖骨あたりになります。
圧迫を起こしている所を絞扼と呼びます。症状の改善には絞扼を解除する必要があります。