スポーツや運動をしていると細心の注意をしていてもケガをしてしまうことがあります。
今回はジャンプの着地で起きるケガについて考えていきます。
ジャンプの着地でケガをする時は理由はケースにより色々と出てくると思いますが、リスクの少ない着地の仕方はあります。言い換えると上手な着地です。
上手な着地とは着地をした時の音が小さかったり、ジャンプが柔らかい感じがします。逆に下手な着地は着地した音が大きかったり、ジャンプが硬い感じがします。
壁から飛び降りたり、木から飛び降りた経験のある方はわかると思いますが、ジャンプの着地をする時に体に衝撃や痛みがこないように股関節・膝関節・足関節を曲げていきおいを吸収すると衝撃や痛みがありません。しかし、股関節・膝関節・足関節を伸ばしたまま着地すると衝撃が体に伝わり、痛みを感じる事あります。
上手な着地の仕方は少し難しい言い方をすると「力積」が関係してきます。
力積とは物体に与える運動量の変化を表します。物体の速度が急激に変化するほど衝撃が大きくなります。
ジャンプに置き換えると物体は体、ジャンプの着地までが運動量の変化に着地するまでのスピードが緩くならないと体に急激な変化が加わることになります。体に強い衝撃を与えないために着地時のスピードをコントロールしながら緩めて体への運動量の変化を小さくすることが上手な着地になります。ここで運動量が大きくなってしまうとケガにつながる可能性が強くなるので股関節・膝関節・足関節をクッション代わりに曲げることにつながっていきます。
ケガを予防する為には体の柔軟性や体のケアなどが大切と言われています。もちろん、大切な項目のひとつですが、競技の特性によって起こりやすいケガは必ず存在します。
競技ごとに物理的な側面で考えていくことで、経験則ではなく、理論的に対応できるようになります。理論がわかっったうえで必要なトレーニングに行っていく事がケガのリスクを最大限に減らす方法ではないでしょうか。
今回は概念的な話になりました。
次回は疾患などについて紹介します。