今日から夏の甲子園が始まりました。今では当たり前に肩・肘のメディカルチェックが行われ重度の障害がみられると登録を抹消されることもあるようです。このきっかけになったのは1992年の一人の選手の連投での故障からになります。健康に関して興味を持つ人が増えたからなの理由はわかりませんがTVや雑誌などで春や夏の甲子園に絡めて肩・肘の問題や球数制限の話題に上がってきます。
選手の故障を防ぐと意味で色々な対策が模索される事はいいことだと思います。しかし、選手の声が反映されているのかというと疑問が残る部分もあります。
肩や肘を痛める可能性が高くなるのがピッチャーになります。必然的に投げる回数が多くなることが理由になってきますが、ピッチャー以外のポジションでは痛めることはないのか。そんなことは無く痛める選手もいます。肩を痛めている原因はポジション特有の理由があるかもしれません。
肩が痛くなる原因もいくつかあり代表的なものを紹介します。
□インピジメント症候群 肩の上げ下げをする時にインナーマッスルのひとつ(棘上筋)が骨や靭帯などから摩擦や圧迫がかかり痛みが出てしまう。
□上腕骨骨端線離開 成長期の選手に起きる肩の障害になり、別名リトルリーガーショルダーといいます。成長期の骨は大人と比べて柔らかいので投げる動作繰り返すことで骨端線が離開してしまいます。骨端線とは骨が成長していく部分になります。よって無理をすると成長障害につながります。
□腱板損傷 腱板と棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4つで構成されています。主な役割は肩を動かす時に使う筋肉ですが、肩の肩甲骨引き寄せることで肩の安定性に一役買っています。腱板と呼ばれる筋肉を部分的断裂したり、完全に断裂したり、傷つけることです。
□肩甲上神経損傷 腕を振り下ろしたりする時に、神経が締め付けられる事で痛みやシビレがでます。
どの症状も初期の段階では肩に関係する筋肉を柔らかくし肩にかかってくる負担を極力ないようにします。