年を重ねるごとに健康に関する話題はつきません。「ここが痛い。あそこが痛い」「どこの病院は評判がいい」「あの食べ物は体にいい」などこんな会話を一度は聞いたことがある人がほとんどではないでしょうか。
健康問題は身近で大勢の人にとって共通の話題になるからでしょう。また、漠然と将来に対する不安の表れなのかもしれません。寝たきりになりたくないと言う人が圧倒的に多いので自分の意志で動き回っていたいという事に繋がっていくと思います。
そうすると具体的にはどのような状態になる事をさけなければならいのか。
5つの基準を紹介します。
1 体重減少:意図しない年間4.5kgまたは5%以上の体重減少
2 疲れやすい:何をするのも面倒だと週に3-4日以上感じる
3 歩行速度の低下
4 握力の低下
5 身体活動量の低下
この5つの項目はフレイルの基準になります。様々な判定方法がありますが、ここで紹介させてもらった基準が採用されることが多いようです。この項目で3つ以上あてはまるとフレイル、2つまではプレフレイルとなります。
いきなりフレイルと言う言葉が出てきましたが、これは「加齢によって心身が衰えて社会とのつながりが少なくなってしまう状態」をさします。
フレイルは早い段階で気がつき対策を行う事で元の健康状態へ回復していきます。逆を言えば対策をしないと心身の衰えが加速してしまいます。
フレイルは3つ要素で成り立ちます。
□身体的な衰え
□心理・精神的な衰え
□社会性の衰え
になります。
フレイルの原因になる事は老化と疾病になります。
もちろん、予防できるものから不可抗力でどうにもならいものありますが、体力低下・生活習慣病は努力次第で後々の結果に大きな違いが出てきます。
加齢と共に身体機能は少なからず衰えていきますが、適度に体を日々動かす事で予防になります。体を動かす事で食事の見直しやコミュニティに参加するきっかけになれば脱フレイルになるのではないでしょうか。