肩が痛むけれど肩こりの感覚とは別で肩を動かすと痛みが強く出てくる時は肩の骨を支えている筋肉を痛めてしまっている可能性があります。
どの部分の筋肉なのか。
インナーマッスルと呼ばれる深層の筋肉になります。腱板と言われ棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4つからなり、「ローテーターカフ」と呼ばれます。
症状は
□夜間痛 夜寝ている時に肩に疼くような痛みがでます。
□運動時痛 肩を挙げたり、下ろしたりする時に痛む。引き戸を開ける動作なども痛みがでます。
腱板と言われる場所を痛める原因は何か。
多くのケースでは転倒して手をついた事で肩を痛めてしまう外傷由来のことや日常生活動作の繰り返しや加齢によって腱板が変性して徐々にすり減っていき傷をつける事もあります。その他の特徴的な例を挙げるとスポーツでボールを投げたり、ラケットを振ったりする動作が多いとオーバーユースで痛めたりします。
50代から60代に多くみられる疾患になり、腱板損傷でも部分断裂のことが多く、完全断裂になってしまうケースは外傷性のことが多い。
極端な言い方をすると腕を使わなければオーバーユースによる腱板損傷は起こりません。しかし、腕を使わないで暮らしていく事は不可能です。
注意したい腕の動かし方は腕自体を体の真横から後ろで腕を挙げない。腕を挙げる範囲を体の正面か外側に30°位にしておくと肩の関節に無理な負荷をかけることなく動かす事が可能になります。
肩の関節に無理な負荷がかかっていない状態で沢山動かしたとしても筋肉も正しい動きをするのでほぼ痛くなる事はないと思われます。
さらにローテーターカフの強化を行うとより肩関節が安定する事でいい状態を保つことが出来ます。
それでも痛くなってしまった時には我慢しすぎずに肩の状態をチェックしましょう。
医療機関を受診する必要に応じてレントゲンやMRIを撮り肩の状態がはっきりします。そうすると治療の仕方が保存療法・手術療法のどちらかが選択されます。