年齢が高くなるほど、歩くスピードが遅くなったり、歩幅が狭くなり、若い年代とくらべると歩く能力は低くなります。
30代を境に筋出力や筋力が少しずつ低下していくからです。
歩けなくなるのは仕方のないことなのか。そんなことはないと思います。
90代になっても元気に歩き回って出かける人、トライアスロンやマラソンを完走する人までいます。
どうすれば、元気に歩け回れる状態を保つことができるのか。
ひとつの目安として、歩くスピードを指標にするといいといった研究結果があります。
高齢者(特に65歳以上)の歩行速度は、下肢筋力(膝伸展筋、大腿四頭筋、ふくらはぎ筋、大臀筋など)と正の相関が強く見られるというものです。
しかし、筋力低下「だけ」が原因ではない点に注意が必要です。
歩行速度は全身の総合指標なので、筋力低下以外にも複数の要因が絡みます。
□バランス能力の低下(固有受容・前庭感覚の衰え) → 慎重歩行になり速度低下。
□関節の可動域制限・痛み(変形性膝・股関節症) → 歩幅が狭くなり、庇う歩き方。
□神経系・認知機能の変化(軽度認知障害、パーキンソン初期など) → 小刻み歩行やリズム乱れ。
□エネルギー効率の悪化 → 同じ速度でも消費エネルギーが増え、疲労で無意識に遅く歩く。
疾患によるものは治療が優先になります。
それ以外のことについては、訓練をすることでカバーできる部分が大きいと考えられます。
そこで、筋力低下 → 活動量減少 → さらに筋力低下 → バランス悪化 → 転倒恐怖 → 外出減 → フレイル・ロコモ進行、という負の悪循環を断ち切ります。
そのための予防のカギは「筋力維持」と「多様な運動習慣」です。
□週2〜3回のレジスタンス運動(スクワット、かかと上げなど)
□バランス練習(片足立ち、タンデム歩行)
□1日5000〜8000歩程度の日常歩行
これらを可能にする体作りをすることから始めるといいでしょう。
ひとりで行うことはが難しい場合は、お気軽にご相談ください。

















