腰椎すべり症

腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症は腰や足の痛みに関係していることを

知っている人は多いのですが、他の疾患になると急に聞いたことがないとなります。

これはメディアでよくみかけるか。みかけないかの差になります。

この疾患も少ないわけではありませんが知らない人が多いと感じます。

今回は腰椎すべり症について解説をしていきたいと思います。

腰椎すべり症は、腰椎の椎骨が正常な位置からずれる状態です。
椎骨が前方にずれる「前方すべり症」が一般的ですが、まれに後方にずれる「後方すべり症」場合もあります。
このずれにより、脊髄や神経根が圧迫されることで、痛みやしびれなどの症状が現れることがあります。
原因は

□分離症 腰椎の椎弓部分に繰り返しのストレスがかかり、疲労骨折(分離症)が発生。これが進行してすべり症に至る。

□加齢による変性 椎間板や椎間関節の変形や摩耗により、椎骨の安定性が失われる。

□先天性要因 生まれつき脊椎の構造に異常がある場合(例:椎弓の形成不全)。

□外傷 交通事故や転倒などによる強い衝撃で椎骨がずれる。

□その他の要因 腫瘍、感染症、または他の病態が原因で脊椎の構造が弱まる場合あります。

治療方法

治療は、症状の重症度や患者の年齢、活動レベルに応じて選択されます。大きく保存療法と手術療法に分けられます。

軽度~中等度の症例では、まず保存療法が試みられます。

□安静と活動制限 痛みを悪化させる動作(特に反り返り動作)を避ける。

□スポーツ選手の場合 一時的に競技を中断する。

□薬物療法 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や鎮痛剤で痛みや炎症を抑える。

□神経痛がある場合 神経障害性疼痛治療薬(例:プレガバリン)を使用する。

□リハビリテーション・理学療法 腹筋や背筋を強化し、脊椎の安定性を高める。ハムストリングや腰の柔軟性を改善するストレッチ。姿勢矯正や体幹トレーニング。

□コルセット 腰椎の動きを制限し、安定性を補助する装具を使用。

□神経ブロック注射 ステロイド注射や局所麻酔を神経根付近に注射し、痛みを軽減する。

手術療法は保存療法で改善が見られない場合や神経症状が強く日常生活に支障がある場合に検討されます。

気になる症状などがある時は専門家に相談をしましょう。

 

 

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  1. 2025.07.02

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