手首周辺の痛み4選

手を動かした時に感じる痛みがあると生活をする上で不便になります。
そこで手首周辺に原因がある疾患を紹介します。
□腱鞘炎(けんしょうえん)
腱鞘炎は、手首の腱や腱鞘(腱を包む組織)に炎症が起こる状態です。
特に、手や指を繰り返し使う動作(タイピング、スマホ操作、スポーツなど)が原因で発症しやすいです。
代表的なものに「ド・ケルバン病」があり、親指を動かすと手首の親指側に鋭い痛みを感じます。
症状
手首を動かすとき、特に親指を使う動作で痛みが強まる
押すと痛む特定のポイントがある
軽い腫れや熱感を伴う場合もある
原因
長時間のPC作業や手作業
妊娠・出産後のホルモン変化(特に女性)
スポーツ(テニスやゴルフなど)
対処法
安静が基本。サポーターで手首を固定し、炎症を抑えるために冷却を行う。
痛みが強い場合は、医師に相談して消炎鎮痛剤やステロイド注射を検討する。
□手根管症候群
手根管症候群は、手首にある手根管内で正中神経が圧迫されることで起こります。
主に親指、人差し指、中指にしびれや痛みが生じ、手首を動かすと悪化することがあります。
症状
□夜間や朝方に強まる指のしびれ
□手首を曲げたり叩いたりすると痛みやしびれが増す
□進行すると握力低下や筋肉の萎縮もある
原因
□長時間のマウス操作や手作業
□妊娠、糖尿病、甲状腺疾患などの全身疾患
□女性に多く、加齢による手根管の狭窄

 

対処法 

手首を中立位に保つスプリント装具が有効。症状が軽い場合はストレッチや局所注射、進行例では手術(手根管開放術)が必要な場合もある。

□捻挫や靭帯損傷
手首を強くひねったり、転倒で手をついたりした後に痛みが続く場合、捻挫や靭帯損傷が疑われます。
軽度の捻挫から、靭帯の部分断裂まで幅広い。
症状
□動かすと鋭い痛み
□腫れや内出血
□特定の角度で痛みが強まる
原因
□スポーツ中の転倒
□重い物を持ち上げる動作
□事故や外傷

 

対処法 

RICE処置(休息、冷却、圧迫、挙上)が基本。

痛みが強い場合や不安定感がある場合は、MRIで靭帯の状態を確認。重症例では手術が必要なことも。

□ガングリオン
手首にできる良性の嚢胞で、内部にゼリー状の液体が溜まります。
ガングリオン自体は無害ですが、神経や腱を圧迫すると痛みを引き起こします。
症状
□手首にコリコリしたしこり
□動かすと痛みや違和感
□しこりの大きさが変化する場合もある
原因
□関節や腱鞘の過剰なストレス
□原因不明の場合も多い
対処法 
無症状なら経過観察。痛みが強い場合は穿刺で内容物を抜くか、手術で切除。自然消失することもある。

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