ガングリオンと脂肪腫の違い

体にぷくっとできた「しこり」を発見して、何だろうと相談を受けることがあります。

いろいろな可能性が考えられます。

□皮膚が硬くなっている。

□筋肉の硬結

□ガングリオン

□脂肪腫 など

どれもはっきりと分からなくても聞いたことはあるなと思う人は少なくないのではと思います。

皮膚と筋肉が硬くなっていると説明を受けたら、理解できると思います。

これは「ガングリオンですよ」「脂肪腫ですよ」と言われて、どちらも知らなければそういうものがあるのかと感じると思いますが、どちらか片方だけを知っていた場合は違いは何だと思う人出てくるのではないでしょうか。

ガングリオンと脂肪腫の違いを解説していきます。

結論をいうとどちらも良性の腫瘍になるので、怖いものではありません。

しかし、特徴や治療方法に違いあります。

□ガングリオン ガングリオンができる場所は関節(手首や膝など)になります。関節を包んでいる関節包や腱を包んでいる腱鞘などの組織が損傷することが原因になります。そして、関節に「しこり」ができます。突起状に飛び出した袋の内部に、関節内を満たす滑液が流れ込んでゼリー状になったものがガングリオンの正体とされています。ガングリオン自体は「しこり」の内容物により大きさが変動する。ガングリオンが神経などを圧迫して、痛みやしびれが出現することがなければ必ず治療をする必要はありません。

□脂肪腫 脂肪の細胞が腫瘍化したものが脂肪腫になり、良性の腫瘍になります。脂肪・筋肉・血管など柔らかい部位にでき、軟部良性腫瘍の中ではもっともできる頻度も高いものになります。一般的に押すと柔らかく動きます。そして、痛みを感じることは、ほとんどのケースでありません。生活に支障を感じなければ治療をする必要はありません。しかし、自然に無くなることもないので、徐々に大きくなり不快に感じたり、見た目を気にしたりするようであれば必要に応じて摘出する治療を行います。

このようにふたつをを比較する「しこり」の正体の違いがガングリオンと脂肪腫の違いになります。

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