前回は情報疲労の概要や体に出現する症状を紹介しました。
今回は情報疲労の対策について話をすすめていきます。
情報疲労は主に脳と目の負担を増大させるため、体を守る対策は身体的ケア、認知的休息、習慣改革の3つに分けられます。
これらを実践することで、疲労の蓄積を防ぎ、回復力を高められます。
身体的ケア
目と姿勢の保護情報過多の多くが画面経由なので、まず視覚・筋肉系の負担を軽減します。
□20-20-20ルール 20分ごとに20秒間、20フィート(約6m)先の物体を見る。
□ブルーライト対策 夜間はブルーライトカットメガネやアプリ(f.lux)を使い、就寝2時間前はデバイスオフにする。
□姿勢と休憩 椅子に座る際は背もたれを使い、1時間ごとに5分立ち上がってストレッチをする。
認知的休息
脳のオーバーロードを防ぐ脳の処理限界を超えないよう、情報の流入をコントロールする。
□通知オフと時間制限 スマホの通知をオフにし、1日2-3回のチェックに限定する。1日の画面時間を6時間以内に設定する。
□情報ダイエット 情報源を5つ以内に絞り(例: 信頼できるニュースアプリのみ)、無駄なSNSを1日30分以内にする。
□シングルタスク 1つの作業に集中(例: メール中は動画禁止)。ポモドーロ・テクニック(25分作業+5分休憩)活用する。
習慣改革
長期的な回復力向上日常に取り入れやすいルーチンで、精神的・身体的レジリエンスを築く。
□デジタルデトックス 週1回、半日オフライン(散歩や読書中心)。
□運動と自然接触 毎日20分の散歩やヨガ。屋外で緑を見る。
□マインドフルネス 1日5分の瞑想。夕方に1日の情報をジャーナルにまとめる。
情報疲労は、便利さの代償として現代人に原因不明の不調をもたらします。
便利なツールがもたらす恩恵を享受しつつ、脳の限界を尊重することが重要になります。
1日を振り返り、「本当に必要な情報だったか?」と自問する習慣から始めましょう。