良いホクロ・悪いホクロ

前回はホクロとシミの違いについて解説をしました。

ほとんどのケースで健康に問題が生じることは少ないことが分かったと思います。

しかし、問題が生じるものにメラノーマがありました。

これは、ホクロと認識される場合が多いので、良いホクロと悪いホクロに紹介していきます。

良いホクロと悪いホクロは一般的な観点からは健康上リスクの有無によって考えていきます。

良いホクロ(良性のホクロ)の特徴

通常、皮膚の正常な一部として存在し、健康に害を及ぼしません。

□見た目 均一な色(黒、茶色、または肌色に近い色)で、形は円形または楕円形、境界がはっきりしています。大きさは通常6mm以下で、表面は滑らかまたはわずかに隆起しています。

□対称性 左右対称で、形が整っています。

□安定性 時間とともに大きさ・形・色がほとんど変化しません。子供の頃から存在する場合が多く、年齢とともに自然に薄くなることもあります。

□分布 全身どこにでも現れますが、特に日光にさらされる顔、首、腕などに多いです。

□症状 かゆみ、痛み、出血などの症状は通常ありません。

日本人の場合、平均10~20個のホクロがあると言われています。

これらは通常、美容的な問題以外で健康上のリスクはなく、治療の必要はありません。

悪いホクロ(悪性のホクロまたはメラノーマ)の特徴悪性黒色腫(メラノーマ)やその他の皮膚がんの可能性があるホクロを指します。

メラノーマは、メラノサイトが悪性化したもので、早期発見が重要です。

□見た目 色が不均一(黒、茶、赤、白、青などが混在)で、形が非対称、境界がギザギザまたは不明瞭です。大きさが6mmを超える場合も注意が必要です。

□変化 短期間(数週間~数ヶ月)で大きさ、形、色が変化する。新しいホクロが急に現れる場合もリスクが高いです。

□症状 かゆみ、痛み、出血、潰瘍、表面のザラつきや滲出液などの症状が現れることがあります。

□部位 日光にさらされる部位(顔、首、腕)や、摩擦の多い部位(足裏、腰など)に発生しやすいですが、どこにでも現れる可能性があります。

良性or悪性のホクロなのかを診断のために「ABCDE基準」用いられます。

□A(Asymmetry:非対称性) ホクロの形が左右非対称。

□B(Border:境界) 境界が不規則でギザギザしている。

□C(Color:色) 複数の色(黒、茶、赤、白など)が混在。

□D(Diameter:直径) 直径6mm以上(鉛筆の消しゴムサイズが目安)。

□E(Evolving:変化) 大きさ、形、色、症状が変化している。

自分でチェックして怪しいかもと思ったら、病院やクリニックを受診しましょう。

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