この時季は全国大会に出場していなければ、部活は新チームになってスタートを切っています。
ほとんどは基礎練習から見直していくと思います。
基礎体力を高めるための練習も多くなることで、ケガをしやすい期間ともいえます。
種目によっても違いがあるのでいろいろと紹介をしていきます。
□足首の捻挫 サッカー・バスケットボール・バレーボールなど、素早い方向転換やジャンプを伴う競技で頻発します。
□膝のケガ サッカーや陸上競技など、走る・跳ぶ動作が多いスポーツで多く見られやすいのが、オスグッド・シュラッター病で、膝下の脛骨に繰り返し負荷がかかることで起こります。また、前十字靭帯(ACL)損傷も、急な方向転換やジャンプ着地時に起こりやすく、特に女子生徒に多いといわれています。
□肘のケガ 野球肘は、ピッチングの過度な反復動作により、肘の内側や外側の靭帯、軟骨が損傷するものになります。テニス肘は、ラケットを振る動作で肘の外側に炎症が起こります。
□腰椎分離症 柔道・レスリング・バレーボール・バスケットボールなど、腰に負担がかかる競技でよく見られます。過度なひねりや伸展動作により、腰椎の疲労骨折が起こるもので、成長期の骨が未熟な中高生に多いです。放置すると分離すべり症に進行する可能性があり、注意が必要です。
□肉離れ 短距離走やサッカーなど、急激な加速やストップ動作が多い競技で起こりやす。筋肉が急激に収縮したり、過度に伸ばされたりすることで筋繊維が損傷します。
□疲労骨折 陸上競技やバスケットボールなど、繰り返しジャンプや走る動作を行う競技で、脛骨や中足骨に疲労骨折が起きやすい。
原因
種目の違い限らず全般的に言えることは
□不適切なフォームや技術 正しい動作を習得していない場合、特定の部位に過剰な負担がかかり、ケガにつながります。
□成長期の身体的特徴 中高生は骨や軟骨が成長途中であり、筋力や柔軟性がアンバランスになりやすいです。これがケガのリスクを高めます。
□準備運動やストレッチ不足 十分なウォームアップやストレッチを行わないと、筋肉や関節が硬い状態で運動することになり、ケガの原因となります。
□不適切な用具や環境 合わない靴や硬いグラウンド、劣化したコートなどはケガのリスクを高めます。