病院やクリニック・治療院などを利用する時は体に痛みを感じているor体の健康を維持する予防のためのどちらかになると思います。
どちらの場合でも根底にあるのは痛みによってつらい思いをしないため、その先にあるやりたいことなどは人それぞれでしょう。
痛みの改善・予防のどちらをおこなうにしても、痛みがどうして起こるのかを知らなければ対策を立てよもうないです。
どのような理屈で痛みを感じているのかが分かるとセルフケアで対応できることも増えてくるはずです。
ただ痛みには不思議な部分もあるので理屈を理解しつつ、現実に起きていることを受け止めましょう。
痛みを分類すると急性痛と慢性痛になります。
□急性痛 原因があきらかにある。そして、痛みは3ヶ月以内に治まる。痛みの捉え方は組織が阻害されていることで起きている警告を知らせるためのアラームの役割。検査の意味は原因を探ることにつながる。治療の考え方は組織を回復させて治癒を促進し鎮痛が主な目的になる。
□慢性痛 原因は不明確もしくは原因よりも痛みがはるかに大きいと考えられる。痛みは3ヶ月以上続いている。痛みの捉え方はアラームシステム故障もしくは痛みの意義がはっきりしない。検査の意味は急性痛でないことの確認につながる。治療の考え方はADL・QOLの向上を目的として、鎮痛は副次的効果になる。
痛いということに変わりないが分類して、急性痛と慢性痛を比較するとこれだけの違いがあります。
この情報だけではイメージしにくいかもしれません。
例をあげると
急性痛は
□捻挫や骨折による痛み
□切り傷・やけど
□急性の感染症による痛み(例:急性咽頭炎など)
□手術後の痛み
慢性痛は
□関節リウマチ 関節の炎症が長期間続く。
□腰痛・肩こりなど 特に原因が特定できないもの。
□慢性頭痛 片頭痛や緊張型頭痛など。
□糖尿病性神経障害 糖尿病が原因で神経が障害されることで生じる痛み。
次回以降、痛みを感じるシステムなどの話をしていきます。