冬季うつ病(季節性情動障害)

最近、落ち込みやすい・何かする時に憂鬱になる・寝ても疲れが取れないなど思い当たることは特にないけれど、体の調子が良くないと感じていたりすると季節性情動障害といわれるものかもしれません。タイミング的には冬季うつ病ともいわれます。これが夏場だと夏季うつと呼ばれるようです。

今の季節に合わせて冬季うつを中心に話を進めていきます。この冬季うつはいったいどういったものなのか。基本的にうつ病の一種になります。うつ病の一種になるのは間違いないことですが一般的なうつ病とは少し違った側面があります。

冬季うつの原因として考えられているのは明確とは言い切れないのですが概日リズムの影響があると言われています。分かりやすく言うと体内時計のことをさします。体内時計とは人の体に備わっている生体リズムのことで約25時間の周期でリズムを刻んでいる。地球の自転は24時間周期になります。ここでも分かるように体内時計と地球の自転は時間にズレが生じています。このズレを体内時計リセットして解消をしていきます。そのためには朝の光を浴びることが大切になります。朝の光をしっかり浴びると脳内にセロトニンという物質を分泌できます。冬は太陽の光が弱くなりセロトニンの分泌が弱くなってしまいます。セロトニンは睡眠に役立つメラトニンの原材料になるのでメラトニンを十分に作り出せなくなってしまいます。その結果、睡眠が乱れてしまい生活リズムまで悪影響を出してしまう。これがあまりにも酷い冬季うつにつながってしまいます。

このような理屈と推測から光照射療法が冬季うつの主な治療方法になります。この方法は500~3000ルクス程度の照度の光を、毎朝2時間ほど照射するという治療法です。2時間費やすことはなかなか難しいので5000~10000ルクスなどより高い照度で短時間(30分~1時間)照射を行うこともあります。効果を高くするために自然のリズムと同じように朝に行うことがいいとされています。

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