日常生活やスポーツ・運動など体に痛みを感じることはほとんどの人が経験していると思います。
痛い時は早く治ってほしい・痛みでつらいなど色々な感情が沸き起こってくるのではないでしょうか。
痛みにもいくつかパターンがあります。ぶつけたり、捻ったり、切り傷などケガをしてしまった時や気がついたら肩・腰などに違和感のような痛み・急に耐え難い痛みが出てくるなどがあります。
この中でなかなか経験しない痛み方は急に耐え難い痛みだと思います。このクラスの痛みだと救急車を呼ぶレベルにるので人生で数えることが出来るくらい少ないはずです。
日常的に感じる痛みはケガや不意に感じることがほとんどになり、大切な事はQOL低下を引き起こさないことになります。
痛みは大きくわけるとふたつになります。
□侵害受容性疼痛 痛みを感じとる侵害受容器が刺激をされて起こる痛み。主に急性時に感じる痛みになります。鎮痛には非ステロイド性鎮痛薬が効きやすいです。この痛みは体に害が及んでいる事を知らせるサインです。
原因になる刺激は外傷による炎症・機械的刺激・温度刺激・科学的な刺激・細菌の侵入
□神経障害性疼痛 神経自体が圧迫されたり、なんらかの原因で神経伝達が阻害され痛みがおこると言われています。メカニズムは完全に解明はされていません。非ステロイド鎮痛薬が効きにくいので鎮痛補助薬を併せて使用し痛みの緩和をします。
代表的なものは帯状疱疹後神経痛・糖尿病性神経障害など
ここまでは痛みメカニズムでの話になります。
馴染みのある言葉では急性痛と慢性痛になると思います。肩こりや腰痛など悩んでいる人が多い症状はだいたいが慢性痛になってきます。
慢性痛を改善していく為には上記で紹介しているメカニズムとは全く違う扱いで対応していく必要があります。
慢性痛を理解するにあたり、ゴールは痛みを取り除くことではなくQOLの質を低下させないことになります。ここを理解してスタートしていかないとミスマッチがおきてしまいます。
次回は慢性痛についてになります。