前回は骨について触れていきました。骨に関する疾患も沢山ありますが、身近に感じているであろう言葉の骨粗しょう症について紹介をしていきます。
骨粗しょう症とは骨が脆くなる病気で高齢者に多くみられます。骨が脆くなってしまうと骨折をしてしまう可能性が高くなります。この病気の特徴として高齢者に多いと先ほど紹介しましたが、高齢な方ほど骨折に限らずですが動けなくなってしまうと筋力の低下が著しくなり、落ちた筋力を戻す事も困難になってきます。よってサルコペニア・フレイルに密接に関わることなのです。
骨粗しょう症ではどんな骨折が多いか。
□脊椎圧迫骨折(通称 いつのまにか骨折 背骨)
□大腿骨近位部骨折(ふともものつけね)
□上腕骨近位端骨折(腕のつけね)
□橈骨遠位端骨折(手首)
この中でも脊椎圧迫骨折・大腿骨近位部骨折は寝たきりになりやすい骨折になります。
実際は骨粗しょう症はどれくらいの人がいるのか。
女性980万人 男性300万人 (骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版)
現在はもっと増えている可能性が高いと思われます。骨粗しょう症は骨折予備軍といってもいいでしょう。これだけの人数が骨折と隣り合わせになっていると考えると予防をする事は大切になります。
予防としては運動と栄養が重要になってきます。
運動は身体機能を高めて転倒防止に役立てたり、骨に刺激をいれるなどが目的になってきます。
運動のひとつの目安になる動きとして、
□開眼片足立ち 目を開けたまま片足を5㎝挙げて立てるようになる事を目標にバランス力・筋力を高めていく。最終的には転倒防止に役立ちます。いきなり行うと危険な為、鍛えながら手ですぐに身体を支えられる場所で少しずつ挑戦していきましょう。
大切な栄養素
□カルシウム
□ビタミンB群
□ビタミンD
□ビタミンK
□タンパク質
肉・魚・大豆製品・緑黄色野菜などまんべんなく摂取していく事が骨を強くしていく事に大切になります。