慢性痛と後遺症の違い

病気やケガをして治ってから数年後に同じ場所に痛みを日常的に感じたり、痛みを一時的に感じると後遺症でつらいという人もいます。

もう少し具体例を挙げると

十数年前に荷物を持った時にギックリ腰になってしまい数年は腰の痛みなど気になることはなかったが、

いつの日から現在も腰に痛みなどを感じるようになり、十数年前のギックリ腰の後遺症だと考えている人ます。

この場合、痛みの定義で急性痛と慢性痛の意味を当てはめて考えたほうが痛みについてしっくりきます。

□急性痛 原因がはっきりしていて、痛みの期間も数日から3ヶ月未満です。

□慢性痛 原因が不明瞭で3ヶ月以上持続する痛みです。

ギックリ腰になる時は本人も痛めた時の原因や状況を記憶して痛みがおさまったあとは腰を気にすることなく過ごしているので、急性痛だったといえます。

その後に感じた腰の痛みはいつの間にか腰に痛みを感じるようなっているので慢性痛と考えるのが妥当だと思います。

ニュアンスとしては慢性痛でも後遺症でも通じると思います。

この違いは何か。

慢性痛と後遺症は同じ意味ではないので比較していきます。

□慢性痛
定義 3か月以上続く痛みで、急性疾患や怪我の治癒期間を超えて持続するもの。
特徴
痛み自体が主な症状。
怪我や病気の直接の結果とは限らず、ストレスや心理的要因も関与することがある。
治療は痛みの管理(薬物療法、理学療法、心理療法など)に焦点を当てる。
□後遺症
定義 病気や怪我が治癒した後に残る、身体的・精神的な機能障害や症状。元の状態に戻らない場合を指す。
特徴
特定の病気や怪我(例: 脳卒中、交通事故、感染症など)に起因する。
痛みだけでなく、運動障害、感覚異常、認知機能低下など多様な症状を含む。
後遺症の一部として慢性痛が含まれる場合もある。
: 脳卒中後の片麻痺、事故後の関節可動域制限、COVID-19後の倦怠感。
主な違い
慢性痛は「痛み」に特化した状態。
後遺症は痛みを含む広範な機能障害や症状を指す。

 

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  1. 2025.06.13

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